2016年9月20日火曜日

香りは正直 ~ 魔がさす瞬間








9月は京都の調香レッスンに行くことができないので
以前あった香りにまつわるお話を書こうと思います。

写真は、調香師の辻先生につくっていただいたフレグランスです。

単に香りの嗜好品、という位置づけではなく
脳に働きかけ、脳から心身をゆるめ、あるべき方向へと
そっと導いてくれるフレグランスです。

私は枕もとに置いて、寝る前、起きた後に
香りを聴いていました。
 ※ 先生は「嗅ぐ」というとアウトです。
       「においを嗅ぐ」とか、ダブルプレーになってしまいます。

夏のある日のことです。

手のひらで聴いていると
一瞬、腐敗臭がしました。

不意打ちだったので、ウッとなりました。

気のせいかなと、今度は慎重に香りを吸い込みましたが
やはり、一瞬だけ腐敗臭がします。

その後も何回か続けて
同じタイミングで腐敗臭がしました。


夏の暑い日が続いていたので
腐ったんかな、

そう思いました。

その矢先、出来事が起こりました。

私にとっては ちょっと衝撃的で
あっという間に奈落に引きずり込まれるような体験でした。


そして2、3日後 
そのことが解決して、改めて香ると
もう腐敗臭はしませんでした。


あの腐敗臭は、ネガティブなものがきていた
サインだったな、と思いました。

ちょうど夏休みが始まり、
子どもたちと一日中過ごす中で
私自身も気がゆるみ、だらけていました。

暑さから昼寝をし、
あらゆる家事は滞り、
仕事を言い訳にして、
パソコンの前で過ごすことが多くなっていました。

怠惰、というモンスターに乗っ取られていたんです。


だから、
魔につけ入られるような、引き寄せるようなことが
起きたんだ、とハッとしました。


ダラダラ過ごすことをやめ
掃除をし、片付けをし
身だしなみをととのえました。

とても、いい経験でした。


そのことを、辻先生に話したら

「腐るて!そんなことあるかいな!」
と笑われてしまいました。

ホント、
後から考えれば不思議なのですが

ふつう、腐敗臭ってずーっとするものですが
一瞬だけあるタイミングで腐敗臭がしたんです。


その香りを
感じる脳の部分が「腐って」いたのでしょう。

つまり
その香りを本来の香りとしてとらえる脳の回路が
機能不全を起こしていたのでしょう。


それが現実に、「 怠惰 」として発動し
魔を引き寄せる形で見せられたのだと思います。


香りは、ストレートに自分の状態を伝えてきます。

不快に感じるのは、
香りのせいではなく、自分の心のせい。

感覚的なものとして、意識の深くに伝えてくるので
そのあたりを素直に受け止める器がなければ
「香りの勉強」そのものがつらくなってしまうのだろうな、
と思います。

私自身、はっとさせられるできごとでした。

どちらにせよ、
とても面白い体験でした。



 ※辻先生のサイトはこちら







澄田 順子 (すみた じゅんこ)
life.team307@gmail.com

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