2016年2月3日水曜日

母代わりだった祖母の看取り (2)

 
 
父を見送ってから半年後
私たちは、福岡から岡山へ引っ越し、
実家へも
かなり近くなりました。

祖母は、施設にいる3年間で
��回、ベッドから転落して骨折をしました。

どちらも、大事には至らず、
痛みもひどくなかったため
私と母は
手術をしない、という方向での
治療をお願いしました。

��度目は病院でリハビリもし、
いきいきとして施設に戻りましたが

��度目はリハビリもできず
そのままの状態で施設に戻りました。

介助でポータブルトイレに降り、
昼間は車いすで食堂に出ていました。

食べることは、変わらず
よく食べていました。
母の差し入れする
好物のかまぼことか和菓子とか喜んでいました。

ベッドで横になりながらも、
唯一の楽しみである茶菓子を食べていたので
いつも手の届くところにお菓子が切れないよう
母は気を遣っていました。


年老いてから、
家族に満足に食べ物を与えられない、
それって
けっこう、遺恨になるんです。

曾祖母の死から、私たちはそれを痛切に学びました。


次第にベッドで寝ていることが多くなりました。

母と私で、
もしもの時のことを話し合ったことがあります。


「  自然に。 」

その一言でした。

自宅に連れて帰れればそれに越したことはないのですが、
それは難しい。
できればこの居室で最後を迎えたい。

病院ではなく。


職員さんに相談したところ、
それはかまわないとのことでした。

ただ、感染症などで治療が必要になる場合は
入院してもらうようになります、とのことでした。



私は、前から考えていることがありました。

そう遠くない未来、祖母を見送る日が来る。

それは子どもたちにとって、
死に触れるまたとない機会になる。


その瞬間を無駄にしないように。


誰にも言ったことないけど、

心の中でずっと考えていました。

  
 

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